2002年 8月26日
HRCの飛行機達

零戦21型(中島 91518号)

今回 公開された21型は 原田コレクション 昨年の52型に引き続き 2番目の零戦
   ・・・ヤップ島から 収集して来た5機の零戦の内 3番目に復元された機体です。
爆装型になってますが・・・今一 この部分だけが好みではありません(^^;;;;

5番目の零戦も 21型(中島 92717号)・・・21型 最後の生産機とか。

ホントに凄い事です かつての航空機 それも 戦闘機を この様な形に 個人が成し遂げてしまう。
残骸を持つだけなら まだしも・・・
この21型に載せる予定のエンジンは 重要な部分はすべて新製されたそうです。
テストベンチにも貼ってありましたが 2000年の8月に エンジン始動されているのです・・・
 
右の写真は まさにエンジンが甦った瞬間です!

もちろん機体の方も 腐食している部品は 寸法や材質を測定して新品になっている。
ご存知と思いますが 文字で書く分には 簡単です が、 航空機構造の知識 材料知識 工作方法
もちろん 知識だけでは 形になりませんから 工具の使い方はもちろん モノを作るセンスも 要求されてきます。
そして、たった1個だけの製作・・・当然 莫大な費用も並々ならぬ手間が かかるのです。
 
各部
まっ難しい話は別にして 各部を見てみましょう。

21型の特長 その1エンジン周り

気化器空気取り入れ口とオイル冷却口

21型の特長 その2翼端折りたたみ

手動ですが しっかり固定されます。
 
長い補助翼と バランサー・・・ホーンの役目もかねています。

日の丸の中に見えるライトは 編隊灯でしょうか・・。

主脚
 
展示の為 オレオには収縮防止の為のブラケットが付いています。
当然 ブレーキホースやエルボなど最近の部品が使われています。
写真では判りにくいのですが 脚柱は幾分内側を向いていて
車輪は地面に ほぼ直角に接しています・・・主脚強度と収納との関係?
 
コクピット

よくは 見えませんが 計器盤は見えません・・・照準器が見えます。
機銃の部分は空間になっている様です。 しかし 美しく仕上がってますね!

海軍さんは 発艦(離陸)時 風防を全開の状態にロックして 座席を最高にするとか
前方視界を確保すると 同時に 非常時の脱出に備えたそうです。

「天山」や「彩雲」等は前の風防の一部が上がって 風除けになった様ですが、
戦闘機は そのまま 顔面ピトーだった様ですね・・




こうして見ていると 潮風が吹き付けてきて 辺りが青空と化し
白い帽子に 白の上下の整備員が 交代で プロペラを手で ゆっくり回してる・・
やがて コクピットに1人乗り込み エンジンの脇でイナーシャーまわす2人
 号令が飛んで イナーシャーを回す キーン バッバ バババババババっと白い煙を上げ
エンジンが目を覚ます プロペラは 何のストレスもなく回る・・・

な〜〜んて シーンが 見えてきたり・・・




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