西原の 三田3改

とうとうオーナーから お写真を 頂いてしまいました(^^)v
型式 三田3改  登録 JA2103 
全幅 16.0m  全長     m 
自重 300kg  最良滑空比 30.8 
乗員 2人(タンデム) 
備考 
 このグライダーは 胴体が鋼管羽布貼り 
 主翼は木製 3分割 
 

大学滑空部の花形として君臨したと聞きます。
多くの学生達が この機体で 大空への夢を実現していかれた事と思います。
このJA2103も 東海大学に在籍してました。
ところが
 主翼破壊試験で強度不足が指摘され 大幅改修をしないと
 耐空証明が得られない とされ
 ユーザーは 当時外国から輸入された高性能機体に 移行したりして
 次第に姿を消していきました。

ところで、このグライダー ちょっと変った場所にあります。
普通には見られません ビルの中 通りに面しているのにも かかわらず
夜仕事をしているか 中に入るかしないと見えないのです。
通りに面したガラスがマジックミラーだからです。


とうとう オーナーにお話しを伺う事が出来ました。

このJA2103 妻沼滑空場を中心に 飛び回っていたそうです。

当時は現在の様な立派なトレーラーなど無い時代ですから
カーキャリアー用トレーラーに機体をカバーして載せ移動・
大抵のものは自分達で何とかしなきゃならない時代・・・・
曳航用ウィンチも 機体の修理も・・・・・聞いているだけで
凄いパワー・・・モノ造りの基本が在った様な気がします。

オーナーの方も35年前にこの機体で 初めてソロに・・・。
さらには教官試験も この機体で受験されたそうです。  

分厚い主翼 80km/h 滑空比30は無かったそうですが
連続2回ループや ほぼ垂直に落ちるスピンがこなせた・・

ところが その後 三田の姉妹機が相次いで空中分解事故
が起き 間もなく実施された破壊試験で機体強度が指摘さ
れ、この機体も格納庫で眠る機体と成ってしまったそうです。

して、そうなると 処分されるも時間の問題っていうのが日本
の住宅事情なのでしょうか・・・・・この機体もご多分に漏れず

そこで現オーナーが引き取り 少しづつ修正しながら現在に、
無論、飛ばせる事は在りませんが これが歴史なのですよね。

車の方は よそ見せずに 止まってから見ましょう!
どうしても そばで見たい方は ご相談に???

部分写真はこちら


栃木県子供総合科学館の庭にも 宇大のJA2099が展示されてましたね
あれは まずかった 機体構造無視した展示でした。
今は撤去されて ありません。

栃木の空のした  

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