かつて子供科学館の庭にあった
三田式3型改



型式 三田3改1 登録 JA2099 
全幅 16.0m  全長     m 
自重 300kg  最良滑空比 30.8 
乗員 2人(タンデム) 
備考 
 このグライダーは 胴体が鋼管羽布貼り 
 主翼は木製 3分割 
 


かつては宇都宮大学滑空部の機体として活躍していた。
宇都宮のほぼ東北にある 氏家滑空場でもその姿を見ることが出来た。
ウル覚えですが 大きな機体で 組み立てるのもグライダー部の学生さん達が
6,7人掛かりでテキパキと組上げていました。

組んでいた人の話では 三田式の翼は特に重く感じたそうです。
付け根側は馬になって背中で翼を支え翼端側は持ち上げながらで方向を・・・
全員の意志が合わないと出来ない仕事だったと思います。

写真はウィンチ曳航ですが この後 ロケットの様に
弧を描いて大空めがけて駆け上がります。
ぐーーーんと上りきって水平になったところで
リリース 「ガッツン!」 自由な空間に解き放たれます。

多くの学生達が この機体で 大空への夢を実現していかれた事と思います。
乗り手を選ぶ とまで言われたそうですが ソロに出られた時の気持ちは
さぞ 緊張もするでしょうが 気分は爽快だった事でしょう

東海大学のJA2103のところにも書きましたが

ところが

 主翼破壊試験で強度不足が指摘され 大幅改修をしないと
 耐空証明が得られない とされ
 ユーザーは 当時外国から輸入された高性能機体に 移行したりして
 次第に姿を消していきました。

宇大のJA2099も間もなくして現役引退されたのだと思います。

しかし まずかったのは 機体構造無視した展示でした。

木製主翼は雨に弱いのです・・・鋼管もクロームモリブデン鋼 強度はありますが錆びます。
屋内天井から展示されていれば 今も 見ることが出来たはずなのですがぁ・・・
今は撤去されて ありません。




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2007年8月14日一部誤記修正と写真追加