2002年10月5日
航空自衛隊浜松広報館


ついに 念願の 広報館に来ました
あちこちのH.Pで素晴らしい紹介がされていますので 私は私風に(^_^;)
此処には 日本に1機が沢山居ます

まずは この機体
デハビランド D.H.115バンパイア・トレーナー

わざわざイギリスから輸入されたジェット機です。
卵の様な胴体には ゴブリン ターボジェットが1基
主翼の付け根に開いた空気取り入れ口から吸い込んで
お尻のノズルから噴出す。
 
主翼半ばから 2本延びた細い胴体に可愛い垂直尾翼がついて、
それを支えるかの様に水平尾翼が貫通している。
方向舵の後縁は5ミリ幅の平らな面になっています・・・舵の利きを良くする為?
 
H断面のノーズソリッドタイヤ  ギアはリンク式
スピットファイヤーの様に外側に引き込まれるメインギヤ

・・・・・・デハビランドDH104ダブも似ている。

この機体はサイドバイサイドの練習機で単座の戦闘機を含め
イギリスをはじめヨーロッパや中東オーストラリアなどで使われました。
安定性、操縦性も良かったと聞きます。


全長 10.51m  全幅 11.59m  全備重5.860kg  乗員2名   
エンジンD.Hゴブリン35 推力1590kg 
63-5771



 次は この機体


ノースアメリカン T-28B トロージャン

次期中間練習機の選定作業の波の中現れた機体・・・
アメリカでもT-6の後継機としてデビューしています。

前輪式の為前方視界が良くなり 離着陸もしやすくなったのではないでしょうか。
大きなスライドガラス 大きなエンジンに 大直径の3枚ペラ
主翼後縁胴体下側に大きなスピードブレーキが付いています。
  
この機体は ご存知の様に新生三菱重工が研究機?として
 1機 購入し テスト後 航空自衛隊に納入されたもの。

本国アメリカでは 引退したシュライクコマンダーでのアクロバットで
有名なボブ・フーバーさんもテスト飛行した機体。
アメリカでも人気の機体の様で まだまだ空を飛んでいます。

また、近隣アジアでも見ることが出来ます 勿論飛びはしませんが、
お隣 韓国の戦争記念館や台湾の航空博物館、
フィリピン空軍のメディカルセンター等にも
タイプは異なりますが 展示されています。


全長 10.45m  全幅 12.37m  全備重3.560kg  乗員2名   
エンジン ライトR-1820 1.425hp 
53−0581





 次は この機体


  Ansaldo S.V.A. 9

1970年大阪万国博覧会
イタリア館に展示してあった機体です。
万博終了後
日伊親善の為に 日本国政府に寄贈されたと聞きます。
何かイタリア的デザインが美しい機体です。
 
それにしても 1920年
この機体でローマから東京までの飛行は
どの様な 空だったのだろう?・・・・



全長 8.1m  全幅 9.1m  全備重 1.040kg  乗員 2名   
エンジン SPA 6A 直列水冷6気筒  220hp




 次は この機体


三菱 零式艦上戦闘機 52型

皆さんご存知ですね! 画像が暗いですが・・
戦後グアム島の米軍基地?工事現場でほぼ原型を留めたこの機体が発見され
アメリカ政府より返還された機体 当時の三菱協力で復元されました。
その後、日本各地の展示会や博覧会で 活躍しました。

私が小学校低学年の頃? 宇都宮市内のスポーツセンター(現、市役所)で
航空博覧会?に展示されました・・・なにせ 当時 国内で見られる唯一の機体でしたから。
同時に展示されたSNB、F−104DJがウル覚え・・・えっ?ラムダロケット?
兄は組み立て中の 本機を見て来て「すげーぞー 本物のゼロセンだぞ!」と 興奮してたっけ・・・。


全長 9.1m  全幅 11.0m  全備重 2733kg  乗員 1名   
エンジン 中島栄12型空冷星型18気筒 1100hp





回転転翼+回転翼・・・エッ? この機体展示してある所無いのでは?

バートル KV‐107U
 
この機体はシコルスキーS-62の後継機として 川崎重工でライセンス生産した空自向け約40機の内の1機。

現在は UH−60JやCH‐47Jにリプレースされつつありますが・・・・
ダブルタイヤ3点式ランディングギア 前後 各3枚メインローター
後部に隠された2基のターボシャフトエンジン・・・(機内からアクセス出来る)
後部にある大きなカーゴドアからは各種装備も搭載できたし担架の出入りもし易い
側面に付いたサーチライト 後部スタブに付いた大きな燃料タンク。
この機体に救助された方もいることでしょう・・。


全長 25.4m  ローター径 15.24m  全備重8.618kg  乗員2名  兵員 26名 
エンジン G・E CT58−IHI−110 1250shp 2基
24−4832





 回転翼+回転翼の始まり

バートル H-21B
 
この機体はバイアセッキ社が開発し後のバートル社が生産した。
昭和35年頃 米軍から救難機として供与された 10機の内の1機。
主脚後ろに隠された空冷星型9気筒エンジンで前後のローターを逆に回す。

新しい大型ヘリコプターの始まりとも言える機体だった
陸上自衛隊も 大型機研究の為 V‐44を2機購入している。

これが 後のKV107Uにつながる。

カーゴドアから中に入ると コックピットまで坂を登る感じです が、見た目より中は広い。

陸上自衛隊のV‐44は 2機とも現存し 1機は遠く美幌に屋外展示され
もう1機は 埼玉県は所沢航空発祥記念館に 屋内展示されている。

屋内か屋外かで 論争されるが この手の機体は 屋外展示には はっきり言って ヤバイ!
特にブレードは 腐食、劣化が致命傷になる。・・・美幌も此処も ヒジョーに心配・・・。



全長 26.24m  ローター径 13.41m  全備重6.520kg  乗員2名  兵員 20名 
エンジン P・W R−1820 1400hp
02−4756      (ハビーさんH.Pに現役写真が)






次は この機体


三菱/ロッキード QF−104J

F-15配備に伴いリタイヤした ご存知「最後の有人ジェット戦闘機」。

その細長くコカコーラボトルの女性的ラインに カミソリの様な翼で マッハ2で飛ぶ
着陸進入速度も速く 悠に300km/hを越える。・・・新幹線のぞみの最高速?

その機体を 高速で軽快?な機体を 領空侵犯機に見立てて訓練をする・・・

実弾の伴わない訓練は 実際の戦闘とは異なるものが多いと聞きます。
その為に生まれた(再生した)のが この飛行機。
最終的には 無人の標的機となって任務遂行する。
兵装は無し。

無線コントロールの為の装置と テスト飛行など有人飛行する為の最低限の装備が・・・

遠く南海の硫黄島から飛び立ち 訓練空域で真剣勝負をする。

・・・ただ、こちらは 発砲しません・・・

パイロットは地上のコックピットでスクリーンと送られてくる画像と計測データで 機を巧みに操る。

この機体以外は 既に任務遂行されたと聞きます。

・・・・標的機の運命ゆえ これによって 防衛上の貢献がされれば・・と
個人的には・・・複雑な気持ち・・・です。



全長 17.75m  全幅 6.68m  全備重 10.569kg  乗員(1名)   
エンジン GE J−79−IHI−11 推力 4.536kg(7.167kgAB作動時) 
76−8698





 リンクトレーナー・・・へ?今は シュミレターって言うのでかぁ・・・あははは!

  
T-2の形をしたこの体験SYS・・・三菱が作ってます・・・
本格的なもの・・・期待して乗ってみました・・・
実機の世界は いきなり音速機は操縦できませんが 
ここではゲームセンターのごとくできてしまうのです♪


でも、私としては
T−3 とか T−4 などクリアーしてから T−2 
そして戦闘機にしてほしかった・・駄目かなぁ・・・?

シュミレーターは良く出来てました 疑似体験・・
願わくば シートベルトは着けさせましょう。


広報館内では OBの方が 各機体の解説してくれます。

また、頼めば いろいろ見せてもくれます。
機体によっては 座席に 座る事も出来 飛行服を借りて
パイロット気分で操縦桿を握る事も可能です。

OBの方の中には 在隊中の思い出まで・・・

とある 整備の方が言っていた言葉に 飛行機はまるで 生き物の様に感じました。
「アイラン等出て来ると 各部分が馴染むまで時間がかかる」・・・と

私の目には ピッカピカの新品に思えるのですが・・・


また 行って見たいです。


 此処以外でも見ることの出来る彼ら達はこちら







旅の空のした