もう一つの彼ら

北宇都宮駐屯地は  陸上自衛隊航空学校宇都宮校 としての機能をしています。
つまり、その彼らは 学校の教材として使われます。
彼らは 学生の為に リタイヤ後も あるものは整備実習に
そしてあるものは飛行の為の予備実習に・・・日夜 学生の為に 働いているのです。



   UH-1H(41695)(この機体は2009年秋?から 入れ替えられたそうです。)
   

  UH−1H(当時の呼称では HU−1H) 
最近まで UH−1H初号機が ここに座っていました。

  この状態 多分 ホバーリング姿勢だと思うのですが・・・・・・・機首が少し上がってますね。
よくよく見ますと傾いてますよ! ヘリってスッキドの接地に順番が在るそうです。

  教材だから まだ 自衛隊籍なのでしょう、 1号機はかなり紫外線などで痛んでいました。
  高いところに在る省か エンジンを含めた動力関係とエレベーターも外されていますね・・。

教材ですから ボロボロでは困る・・・う〜〜ん!
公的博物館という物が日本に存在するのであれば・・・


  UH-1H(41681)(この機体も2009年秋から?)
  

  これは 完全な機体ですね 始動試運転台として 使われている様です。
  (此処では ローターは回さない と 思いますが・・・)

  現在も 部隊では まだ運用されている UH−1H ですが、
   ここ学校では 既に UH-1J にバトンを 渡してますが
  後方教育支援教材として 風を切ることも無く 働いています。



  UH-1H(41693)(この機体も2009年秋から?)
  
   この機体も入れ替わってました 41630でしたね

ベルヘリコプター社で HU−1B(Model204)を改良し
生まれたHU−1D(Model205)
キャビンが広くなり搭載量も増え 
乗員も7人から13人
両側面の大きなドアは後方にスライドし
更にパイロットドアの後ろにも柱を挟んで
30cmのヒンジドアまで開く事ができる。
ベトナム戦争でヘリボーン作戦を編み出す
立役者・・・地味ではありますが 働き者。
 
更に エンジンを 
T53-K-13B 1400hpにパワーアップ
テールローターがフィンに対して右側に
(HU-1Dまでは左)
成ったのが このHU−1H
後に名称変更されて UH-1H となる。

その単発の経済性と 安定性で
昭和47年から運用が開始されて 133機が活躍しました。


現在は UH-1J と UH-60JA に その座を譲りつつあります。
 

OH-6D(31124)
こちらは 完全な形のD型
早いですね J型が消えたと思ったら・・・
海上自衛隊もD型からE型に移行しつつあるそうですね。
 
 これらの機体は 岐阜の川崎重工で ライセンス生産されたものです。
 J型 と D型の違いは 外見的には
 メイン ローターブレードが 4枚から 5枚に
 その上に お皿を載せて・・・?
 さらに、Y尾翼 から 両端にフィンをつけた T尾翼に・・・

 もちろん エンジンもパワーが上がって
 運動性能安定性なども向上
 
 この機体に暗視装置を 搭載された機体も 部隊運用されています。
 
 
 
 
 
 
 
 OH-6D(31121)
こちらは ローターがありませんが
同じくです。
ローターブレード以外は そのままと思われます。
高度感覚を養う為の 教材なのでしょう
ホントに スッキリした機体ですね!

イメージトレーニングなどするのでしょうか?


真剣に取り組む 学生さん
あなた方は 試験にパスして其処にいる いわば選ばれた人
明日の UH−1J,UH−60JA、CH−47JA、AH-1S、OH-1 そして AH−64D の パイロットを目指して 是非とも ご活躍下さい!



 OH−6D(31188 と 31193)
  
   これら2機が 追加されていました マストカバーの文字から この学校『SU』で使われてきたきたいでしょうか。
  ヘリコプターの寿命は 固定翼より短いと聞きます が ここは航空学校 彼らも航空学生を育てる為に
  シッカリと整備され 天寿まっとうしたのでしょう 88号機はローターブレードが外されていました。

  それにしても 近年の塗料は 持ちがいいですね!

  今後 新しい練習機に エンストロム社の小型タービンヘリが 決まったとか
  ハワード・ヒューズの血をひく彼らは 現在使われている このD型が最後となります。




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            2010/5/25更新